〜めずの出産体験記〜

めぐちん28歳にして妊娠し、、、
29歳にして待望の初めての出産、、、
どうなることやら、、、

〜始まり〜
  それは、予定より1週間早い破水から始まりました。
12月3日(火)

PM11:00
  
 いつもどおりの入浴。風呂からあがってくる。タオルでふきながらでてくるとつつ〜っとお湯のようなものが足をつたわった。は、破水? 様子を見るまもなくだくだくと。いよいよ始まった。陣痛らしき痛みは全くない。陣痛なら明日の朝まで様子を見るてもあるけれど、前期破水というのは赤ちゃんを包む卵膜が破れて羊水が体の外に流れ出すということ、、、つまり膣から子宮内に細菌が入り感染を起こす恐れがあるので24時間以内に産まなくてはならない。ということは明日中にわたしはママだ。とにかく産院に電話する。詳細を説明すると「すぐきてください!」とのこと。準備していた入院荷物に追加するものをつめ、パパの車で産院へ。ほんとはもうちょっと待てば入院費が一日分浮くのに、、、それに深夜加算だな、、などと思いつつ、風呂にもはいってるので細菌感染が心配なのでいそいだ。この時点では陣痛らしき痛みは全くなし。勝手に陣痛から出産が始まると信じていたので、全然出産が始まる実感がわかない。

 
PM11:30
 産院到着。こんな真夜中玄関があいているわけはく、インターフォンを押す。ばたばたと看護師さんがむかえにくる。まずは2Fの陣痛室へ。電気はこうこうとついていた。何度かNSTの検査を受けた部屋だ。わたしが数回検査を受けた時に陣痛に苦しむ妊婦さんがいたことはないのに、、1人先客がいた。わたしが招かれたベットは今日の夜9時ごろ、2時間ほどのスピード出産をした妊婦さんがつかっていたものらしい。ぜひぜひあやかりたい。まずは助産師さんの診察。検査薬のついた大きな綿棒のようなもので、わたしの体から流れる液体をひたすと色がかわった。間違いなく破水!いよいよだ。 子宮口はまだ2センチ。さっそく入院セットをもらい、外から開閉自在な紙パンツ?に巨大ナプキンをあて、出産着に着替える。ここで時間外のためK'sはいったん戻ることに。まずはNST検査。いつもどおりのめずの元気な胎動。自覚はないけど、小さな陣痛はきているとのこと。感染予防に抗生剤を飲む。余裕でトイレにいって横になる。


12月4日(水)

AM0:10
  
 むかいのベットにさらに陣痛の始まった妊婦さんがやってきた。


AM0:30  
 となりのベットにさらに破水の始まった妊婦さんがやってきた。


AM0:40〜  
 妊婦さんがやってくると、わたしにしたのと同じ処置・説明が続く。陣痛がなく余裕なわたしはもう流れをおぼえてしまった。ほんとはここで今日の出産にそなえ睡眠をとるべきなのだけれど、、、。電気はこうこうとついているし、みんなのNSTのモニター音がどこどこいってるものだから眠ろうにも眠れない。また電話がなる、また破水した妊婦さんがくるようだ。

AM3:50〜  
 軽い生理痛のような痛みで目が覚めた。眠れないと思いながらもうつらうつらしていたようだ。徐々に弱い生理痛〜強い生理痛が5分感覚でやってきた。

AM4:10〜  
 さらに破水の始まった妊婦さんがやってきた。
これで、陣痛室のベット5つが満員となった。こんなことはこの産院でもめったにないことらしい。月の満ち欠けの影響でもあるのかな。しかも陣痛から始まるほうが多い出産で、破水で入院してきた妊婦さんが多いのだ。

AM4:30〜  
 なんとなくトイレにいく。するとナプキンに赤い出血が! おしるしか?! ま、でも破水が始まった今、大騒ぎすることでもないけれど。


AM6:00頃  
 うつらうつら、弱い陣痛をのがしながらこんなもの?って思っていると、後からやってきた妊婦さんの1人が分娩室へ。うらやましい。でも分娩室へむかうその妊婦さんは泣き出した。痛みが相当つらいらしい。隣りの分娩室から痛みにこらえ力む妊婦さんの声が!

AM6:50〜  
 ようやく産院も朝を迎えた。ひたすら陣痛を待つだけの時間からいよいよ出産体制へとはいっていく。NSTを再度装着。その時点では陣痛だと思っていた痛みの波も、まだお話にならないくらいに弱いものらしい。


AM7:45〜  
 朝食の時間になった。入院でなにが楽しみかと言えば食事が楽しみだったわたし。さすがに弱いながらも痛みの波がくると動きの止まる状態でも、その合間をぬってしっかり食べる。メニューはバターロールにソーセージはさんだやつ2個、ツナサラダ、パイナップル、牛乳。ほかの妊婦さんは痛みでなかなか食べれなそうだった。


AM8:00〜  
 痛みの感覚が短くなってきている気がする。感覚はまだらだけど5分間隔の時もある。実家にはまだ連絡していない。夜電話すると、朝一できちゃいそうだし、わたしの口からすぐこなくていいと言いたかったから。ところが痛みこらえて電話をかけにいこうとすると助産師さんに「あなたままだまだね。」と言われる。無理していこうとしたのに〜。

AM9:15〜  
 院長の指示により、陣痛促進剤の点滴をうつことになった。自然な出産をのぞんでいたのに、、。でも破水してるのに、なかなか陣痛の波がこないから仕方ない。同じ条件の妊婦さんにも同様の指示がだされ、みんな「でもかなり痛みがきてます!」と主張。しかし院長はその表情じゃ「まだまだ。」と一言。その時は「え〜っ」って思ったけど、今にして思えば確かにあんなのは本格的な陣痛に比べれば子供だましみたいなものでした。


AM10:30〜  
 いったん戻ったK'sが職場に顔を出した後きてくれた。促進剤により急激に痛みがつよくなってきた。痛みがくると「ふ〜、ふ〜。」と息をはいて痛みをのがす。でもこの時点では、痛みの波がひくと普通にしゃべれる。K'sがそばにいるだけで心強い。K'sは1件だけ仕事をこなすために職場に戻る。

AM11:00〜

 痛みがどんどん強くなってきた。これがほんとの陣痛だったのね。自分ではお産がすすんでいる気がする。ところが助産師さんにはモニターの波形でまだまだと言われ、内診さえしてもらえない。ほんとはラマーズ法によれば「ふ〜、ふ〜」からそろそろ呼吸を変えるはずなのだけれど、正直痛くてそんな余裕もない。痛みの感覚も短くなってきて、休みなく「ふ〜、ふ〜」。それも息をはくだけでなく声にだして「ふ〜、ふ〜」するほうがちょっと楽になる。目もあけられなくなってきて、つぶったままになってきた。いよいよ別の妊婦さんが分娩室へ。正直すごくうらやましい。助産師さんがそちらに手をとられ全然みにきてくれなくて不安になる。(ほんとはモニターの波形とかチェックして、まだなのでこなかったとは思うのだけど、、、)。

AM12:00〜

 仕事を終え、K'sが戻ってきた。これからずっといっしょにいてもらえる。よく、陣痛の痛みを逃すのに、旦那さんに背中などさすってもらうと楽になるというけれど、、、。わたしの場合は「そっとしておいて」という感じ。とにかく痛みを自分でのがすので精一杯。そういえば、昼食の時間でもあった。朝食は意地でも食べていた私が昼食は食べるどころか、一瞬たりともそれを見ることさえなかった。(笑)。なかなか子宮口の開きをみにきてくれない助産師さんにいらいらしていたのも束の間、、、、いざ内診が始まると、お産を早めるためか、なかをこれでもか〜というくらかきまわす、、、陣痛よりいった〜。ほんとにこれも言葉で表現できないくらいいたい。まさに傷口に塩をすりこむような感じ! 「もうちょっとよ、もうちょっと。」内診のたびにはげまされる。つらい。つらいとは思って覚悟していたけれど予想以上! うつらうつら「大家族のお母さんってすごいな、、」なんて真剣に思う。「どう?いきみたくなってきたでしょ?」ときかれるも ? と思いつつ、早く分娩台にいきたくてうなずく私。とうとう子宮口全開! 分娩室にいけると思ったら「自力でトイレにいきましょう!」と言われる。ま、まじですか〜!? 恥ずかしながらK'sに中までつきそってもらい泣く泣くトイレをすます。痛くて一歩、一歩立ち止まる。

PM12:40〜
 いよいよ念願の分娩台へ! さっそうと点滴としもの処理。激しい痛みの波が押し寄せる。「さあ、波がきたら力んでいいわよ!」と言われる。普通はみんな分娩台にあがるまで力みたい衝動を抑えるのに苦労し、分娩台ではこれで力める!と喜び産むらしい。ところが今にして思えば私にはその感覚はなかった。力みたい衝動はなかったのだ。痛みだけで。だから痛みの波がきたときに、さらに力むというのはつらいことだった。ほんとは声をだすべきではないのだけれど、思わず声にならない声がでる。30分くらい頑張っても、あまり赤ちゃんが回転してこないらしい。わたしにも疲れがでてきたので、分娩台に横になって力む。でも全然でてくる気配がしない。回旋異常? 「レントゲンでは大丈夫だけど、それだけじゃわからないわね。」という声がきこえる。もしかして、自力じゃ無理なの? それでも頭がだいぶおりてきて、Drがきた。介助したほうがいいと助産師の言葉にDrは自力でいけるのでは? 2時まで待とうという。

PM2:00〜
 どうやら2時になったようだ。じっと見守っていた周りが急に慌ただしくなった。「ちょっと介助しますので、いっしょに頑張りましょう!」と言われた。やっぱり出産前はできることなら会陰切開は避けたいな、、、と思ったけど、ここまでくるとどうにでもして!って心境。会陰切開のため麻酔される。これがちく〜っといたくって、肝心の切開される瞬間はわからず。そしてバキュームと言われる吸引機が当てられたようだ。最後の力み。必死で力む。「さあ、でてくるからこっちをみて!」と言われる。

  「う〜〜〜っん!!!」

 すると下方向に大きなものが動き出した.。

  「いった〜い!」

 その瞬間ぼこっと頭がでた。一息ついたのも束の間。肩から下がいっきににゅるっと。そして続けて胎盤が!

PM2:05
 「ほぎゃ〜、ほぎゃ〜」。

 産声がきこえた! めずが産まれた。いっきに痛みが遠のく。感動して涙がでるとおもっていたけれど、感動よりも心底ほっとした、、、というのが正しいかも。無事終ったのだ。いったいあの痛みはなんだったんだろう?? すかさず傷の縫合が始まった。でもお湯であらって産着を着せられためずが横におかれ、それをみていると痛みながやわらぐ。(、、、といっても、こう傷口を縫う糸をぴっぴっとひっぱられると、「は〜う〜。」痛いものは痛い・笑) 
 めずは元気に真上をまぶしそうに見上げ、手足をばたばたさせていた。ずっと羊水につかっていたからふやふやだ。バキュ〜ムの影響で頭がちょっと長くなっている。それにしてもお腹にいためずと横にいるめず、、、不思議と結びつかない。どっちかにかたよって似てるだろうなと思ってたけど、いまのとこどっちにも似ていない気がする、、、。
  身長50.0センチ、体重2,866グラム。ちょっぴり小柄だけど、ちびなわたしにしては充分な大きさだ! とりあえず五体満足。

  わたしはどっちかっていうと我慢強くて声なんてださないと思っていたけど、けっこう叫んじゃいました。立会い予定が外で待つことになったK'sが異常な出産では?と心配してたらしい。(笑)。結局最後までラマーズ法のラの字もなく「ふ〜、ふ〜」しかできませんでした。よく友人から、助産師さんから「力みかた下手ね。なに勉強してきたの?」とおこられながら産んだなんて話をきいたけど、ここの助産師さんはその点よかった。「うん、上手よ。その調子!」とほめながらいろいろアドバイスしてくれた。

 出産後の処置を終えるとK'sとうちの母が分娩室にはいってきた。K'sはめずよりも私を心配してくれていたようだ。母に「二人目もいける?」ときかれた。わたしはさんざん痛みに騒いでおきながら、終ってしまうとけろっとしてて「もちろん」と答えた。それにしても、出産ってほんと思った以上に大変でした。世の母、、、みんなすごい!

PM2:30〜
 出産後は2時間分娩室で安静にする。抗生剤と子宮収縮剤等を飲み、急激に縮む子宮のために氷をおなかにあて腹帯で圧迫する。わたしは出血量は少なく、もともと貧血もなかったので問題なさそうだ。そうそう医療事務時代、よくお目にかかっていた「導尿」。出産後は膀胱も麻痺しているとのことで、初導尿。管を入れるとき妙な違和感と痛み。でもそこから排尿されても尿がでているという感覚は全くなかった。そう言えば、そんな暇もなく浣腸されなかったな。力んだとき出ていなかったらいいのだけれど、、。(笑)
  そうそうお昼を食べていない。3時のおやつの時間になったらしく、スィートポテトと紅茶で分娩台の上でのティータイム。

 続いて次のお産の人がやってきた。彼女は陣痛から出産が始まってうらやましいなと思ってみていた。すると彼女は逆に長い陣痛に体力を消耗してしまったらしく、わたしと同じバキュームでの出産となった。冷静になってる私は客観的にへ〜、こうやってわたしのお産はすすんだのかと眺めていた。そしていよいよ出産。元気な産声をあげた。すかさず彼女は「あ〜、かわいい」と感激の声。なんだか自分の出産よりある意味感動してしまった。

PM4:05〜
 念のため出産後6時間は自力歩行を許可されないので、これまた初の車イスにて病室へ。6人部屋なのだけれど、みんなカーテンがしっかりしまっていて挨拶できず。
 母とK'sがすかさずやってきてくれた。頑張ったねとほめてくれる。我にかえると、大声で叫びながら力んでいた自分が恥ずかしい。忘れてって感じ。(笑)。

PM6:00〜
 夕食の時間になった。もちろんわたしは出産後でも食欲満々。ベットの上に起き上がり、噂の円座を使用。これは買おうかとまよったんだけど、尾底骨が痛くて立ったままたべることになるよ、、とのアドバイスを受け購入。よくよく考えたらわたしは尾底骨を圧迫されるような痛みは全然なかったな。でも会陰部が痛いから購入しておいてよかった。お昼食べてなくて胃が縮んだのか、残すことが嫌いな私でものこしてしまうほどのボリューム。これからこれぐらいたべなきゃいけないの?? なんて心配したけど、翌日から充分食べれました。(笑)

PM8:00〜
 出産してから6時間。いよいよ歩行許可。まずは自力でトイレにいく。おそるおそる歩く。ちゃんと自力で尿はでた。でも傷口はぷっくりふくれてて、悪露も多い。明日からこれで、便はだせるのかしら? 力むのこわ〜い。それにしても、思ったほど、おなかがへっこんでいないのはなぜ!? することないので横になる。昨日の夜まであった胎動がまったくない。このおなかのなかにめずはいない、、、。不思議だ。めずは今ごろ元気なんだろうか?

続きは新米ママ日記