〜かぐの出産体験記〜

めぐちん30歳にして第2子を妊娠し、、、
31歳にして待望の2度目の出産、、、
どうなることやら、、、

〜始まり〜
  それは、予定日当日のam:3:30、、、破水から始まりました。
12月10日(金)

AM3:30
  
 いつもながら、めずの眠りが浅くなって泣き出した。起き上がった瞬間なにかちょろっと流れる感覚が! 破水?とすぐ確認したかったけど、ねぼけ泣くめずの背中をさすりまず眠らせようとする。いつもならすぐにおさまる夜泣き、今日はなぜだかいつもより悲しげに「ママ、もっと自分をみてさわって!」とでも言っているかのようになかなかおさまらない。ようやくめずも眠りにつき、トイレへ。破水らしきものはちょろっとでただけで止まっている模様。前回も破水を体験しているだけに、たぶんこれも破水だと思った。いよいよか、、でも朝まで待ってほしなと思いつつ量も少ないし、さわぐほどではないと再度床についた。

AM4:45  
 寝ていたらぷちっという感覚とともに羊水が大量に流れ出した。うわぁ、これは間違いなく産院に連絡しなくては。といっても2人目の余裕? 朝までもってくれなかったのね、、と思いながら、前もって用意していたお知らせ文書でHP更新。追加でいれなくてはいけない荷物をいれたところで、助産婦さんの自宅にTEL。「破水なら、すぐ来てください。」と言われる。その時点でまずK’sを起こした。眠そうなK’s。K’sも2度目の破水とあって慌てるそぶりもなく落ち着いたもの。だって前回は夜の11時に破水して、結局出産が終わったのは翌日の昼過ぎだったからね。まずは2人で菓子パンを食べて腹ごしらえ。準備万端にして、寝ているめずを抱きかかえ、車で片道10分ほどの助産院へむかった。すぐにめずは目をあけて「ぶ〜ぶよ!」とご機嫌に暗い夜道を走る車のなかではしゃぎ始めた。もちろんその時点でめずはめぐちんの膝の上。この時は、まだ陣痛とは言えない軽い生理痛のような痛みが時折やってきた。

AM5:35  
 助産院到着。まずは診察。もうみるからに羊水が流れ出していて間違いなく破水だ。子宮口も7cmひらいている。そのまま入院決定。破水しているので抗生剤を飲む。まだ規則正しい陣痛はきていないので今すぐということはないだろうと、K’sとめずはいったん帰宅。この日は偶然誰も入院してる人がいなくて、3つある部屋を選べた。和室よりベットのほうが楽な気がして洋室を希望したらベットが2つある1番大きな部屋を案内してくれた。ベットとベットの間にほっとカーペットが敷いてあった。

AM6:00  
 部屋にはいると、急にめぐちんの陣痛が定期的に! しかも時間をはかっていたらあっという間に3〜4分おきに! しばらくは間隔をメモしてたけど、すぐにどうでもよくなる。(笑)。ここにきて、あ〜思い出したこの痛み、、、やっぱり何度目でも痛いものは痛いのだ!! できることならのがれたい痛みが襲う、、、。それでも、まだ話ができるレベルだ。いろいろ試行錯誤したうえで、めぐちんは痛みがくるとカーペットによつんばいになり痛みをのがすことにした。ひたすら痛みがくると「ふ〜ふ〜」と息を吐きお腹をさすった。痛みがひくとカーペットの上でリラックス。これが病院ならモニターつけられて身動きとれずに横になってたえてる頃だよね。それに比べたらすごく楽だ。

AM7:05  
 うわっ、また痛みがきた!と思ったときPHSがなった。実家の母からだ。HPをみて慌てて電話してきたらしい。一応めどがついてからこちらから電話しようと思ってたんだけどね。近況を報告していたら、助産婦さんがやってきて「いったん下に下りて、お茶でも飲みなさい。」とのこと。痛みの合間に階段をおりて食堂の椅子に座った。下剤とお茶を飲む。最初は椅子に座ったままたえてたけど、やっぱりだめ! 食堂の床によつんばいになった。すでにひっきりなしで痛みが襲う。そんな様子をみてK'sに再度戻ってくるように助産婦がTELし、めぐちんはさらに下の階の診察室にいって子宮口の開き具合をみることに。

AM7:40  
 子宮口はほぼ全開に近くなっている。でも、その割りに陣痛は弱く赤ちゃんの頭も降りきっていないと言う。陣痛がすすみ頭もおりてくるように、陣痛の合間に足ぶみするように指示される。最初は多少の余裕があって、痛みがひくと自ら足踏み。だが徐々に痛みが強くなりそれもつらくなっていく。陣痛は立ったまま体を前かがみにしてたえていたので、合間に体をまっすぐにおこし足踏みするのがつらい。すぐに痛みも襲ってくる。ついつい痛みが強いとベットに倒れかかるように上半身が90度以上前にかたむく。「そんなに頭をさげちゃだめ、まっすぐ立って!」と何度も注意される。時折助産婦さんが腰をさすってくれる。「経産婦さんの出産平均は5〜6時間だから、まだ全然普通よ!」と言われる。下剤の力もあいまって、便意とその痛みも同時にやってきてとにかく下腹部が痛い。もう、便意の痛みか陣痛の痛みかもよくわからない。「便でもなんでもだしなさい!」と助産婦さんが叫ぶ。(余談だけど、、、子どもの頃4コマ漫画で「分娩室」で力んでる妊婦さんが便をだしてしまって、主人公が「分便室」と書き換える話があった。そのときは、ひどいなぁ、、、と思ったけど、今にして思うと、なるほど笑い話ではなくありえる話だね、、、なんて陣痛の合間に思った・笑) よく、生まれる直前は「腰が砕けるほど痛い」とか「肛門からとびだしそうで、肛門をおしてもらうと楽」という話をきく。めぐちんの場合は前回もそうだけど、そういう痛みとは違う。とにかく生理痛のかなり強いやつ、、、ひどい下腹部痛がひたすらおそってくる感じ。腰とか肛門とかは特に痛みを感じなかったなぁ。

AM8:30  
 K’sとめずは診察室とは別なところで待機。めずがはしゃいで駆け回る足音はきこえていた。子どもの立会い出産という選択もあったけど、実際はそんなことしてもめずを気遣う余裕はやっぱりなかったかな、、、。結局、この時点ではまだ出産にはいたらないだろうということで、K’sがめずを保育園におくりにいった。はぁ〜、まだ時間がかかるのかなぁ、、、とへこむ。「朝食を食べなさい!」と言われるが、痛みが強く「食べれません」と首をふる。「せめてリンゴを食べなさい!」とむかれたリンゴを差し出される。そんな余裕は、、、と思いながら無理無理口に運ぶ。

AM9:10  
 「陣痛が弱いし、もう一度上の部屋にもどりましょう!」と助産婦さんが言った。え、まじ〜!? それはいや〜!! この時点で、下半身丸出しで足踏みしていた私。(恥)。それが、ズボンと下着をはいて階段昇って上に自力であがるなんて、考えても無理! 嫌! それに、それはまだまだ出産まで時間がかかるということ、たえられない、、、と痛みにあわせてしゃがみかげんで力んだ。そうしたら、ちらっと頭がみえたようだ!

AM9:20  
 助産婦さんがあわてて「まだ、力んじゃダメよ! ご主人さんきて!!」とK’sが呼ばれた。思わず嬉しくなる。あとちょっとだ、先がみえた! 普通ならここで分娩台にのるんだろうけど、この助産院ではいつもの診察につかっている普通のベットに横になる。陣痛の合間はちょうど分娩台にのっているような姿勢で、力をぬいてリラックス。陣痛がきたら、開いてまげている自分の足をひきよせるようにして上半身をちょっともちあげ力むのだ! K'sはわたしの頭側にたち、両手をにぎる。そして力むときにめぐちんが腰を浮かさず上半身が軽くもちあがるようにサポート。お水をめぐちんに飲ませたり、、、。
 前回は促進剤を使い痛みが強くて、分娩台に乗っても痛みしか感じなくて、、、みんなが口をそろえていう「力みたい」という感じもなくて、、、我慢できない痛みの中で力め!と言われるのがつらくて、、、時折痛みがあるのに力むのさぼったり、、、余裕なんて全然なかった。ところが今回は時間がとまっているかのように余裕があった。

まず横になって最初の陣痛で力む! 
赤ちゃんの頭の先がぎゅ〜っとでてきたのが自分でもわかった。
「はい、力むのやめて!」と言われ力をぬくと、また赤ちゃんの頭がもとの位置にもどった。

なかなか次の陣痛がこない。
「ふ〜、ふ〜」と呼吸を繰り返す。
天井をみつめながら、すごく冷静に、「次はだすぞ〜」と思う。

あ、またきた!
必死で力む。
また頭の先がさっきよりでてきた。
さらにだそうと力むと「はい、力むのやめて!」と言われる。
また元に戻る、、、残念。

次こそ絶対に産む!と心に誓う。
なかなかいい陣痛がこない、、、。
頭側でわたしの手を握るK’sの手にも力がはいる。

そしてベットに横になって3度目のいきみ。
必死で力む、、、「はい、もう力まない!」と助産婦が叫ぶ。
今度は頭がひっこまずにとどまった。
「はい、もうちょっとだけ力んで!」、、、ちょと力む。
「はい、やめて!」、、、、。
「はい、もうちょっとだけ力んで!」、、、さらにちょっと力む。
「はい、とめて!」、、、。
はっ、はっ、はっ、はっ、、、と力みを止める。
(もうすぐだ、もうすぐだ、もうすぐあえる!)
助産婦さんがぐいぐい下に赤ちゃんをひっぱる感覚が!

AM9:56  
 にゅるんという感覚とともに、元気な産声をあげた!
 
無事産まれた〜!!
 
うそのように陣痛の痛みがなくなる。やっぱり女の子だった。
元気なその産声はめずのときより甲高く女の子っぽい泣き声の気がする。

促進剤と吸引で産んだ前回は、「でてきた!」という感じだった。今度はまさに自力で「産んだ!」という感じですごい充実感。

また、涙はでなかったけど、安堵の気持ちでいっぱい。
よかった、ほんとよかったよ。
子宮口がひらいているのに、なかなか陣痛がこなかったのは、頭が大きくて骨盤を通れないとかへその緒が首に巻いてるというおちだったらどうしようかとひそかに思っていた。なにせ、助産院だからさんざん苦しんだ挙句大きな病院に転送もしくはかぐの命になにかあったりしたら笑い話にもならないからね。でも実際はへその緒がちょっと短めでなかなかおりれなかったようだ。

かぐのへその緒は立ち会ったK’sが切った。

すぐさまめずの体がふかれ(この時点では産湯につからない)、計測。
  
身長 52.0cm
  
体重 3,486g
  
胸囲 33.0cm
  
頭囲 32.8cm
ちょっと大きめ。助産婦さんがK’sに計測値をメモして、、、上からあれもってきてと指示をだし、K’sが上の階にかけ上がったりおりたり、、、。その様子をみていた調理師さんは、「身軽な旦那さんよねぇ。」とほめていた・笑。でも、カメラでちゃんと撮ってねといっておいたのに手元に準備してないし、、。

産着を着たかぐが、めぐちんの胸元につれてこられた。
産まれた直後だからむくんでる。
めずより600g大きくて、最初からまんまるで驚いた。K’sは「朝青龍そっくり!」とか言ってるし、、、。
乳首をつまんだら、乳がにじんだ。うまれたばかりのかぐの口にそっとふくませる。ちゃんと吸い付いたよ〜!(前回はこれがやらせてもらえなかった。)

残すはめぐちんの処置。
子宮に残った胎盤を助産婦さんが左右に揺らしながらひっぱった。へその緒がお股にはさまっているのがわかる。しばらくすると、これまたにゅるんとでてきた!大きな赤ちゃんだったけど、あそこは切らなくても裂けなかったらしい。ただ表皮がちょっとめくれているからと、、、あれはぬったのかな? ただひたすらに痛くて声がでるほどだった。太ももに収縮剤?を注射。

  実は出産する部屋と診察の部屋が同じ、、、めぐちんが出産で部屋を占領している間、検診にきた産婦さんがいた。でも、ま、1組だけだったからよかったけど。結局、出産の合間に待合室のソファーで検診したようだ。さっそく産後その産婦さんにかぐをおひろめ。ちょっと申し訳なかったなぁ。

病院ではたいてい2時間ほど分娩室で休んで、病室までは車椅子移動となる。ここでは1時間ほどで自力で階段を2階分あがった。もちろんかぐもいっしょ! 生まれた直後のあかちゃんがすぐ横に寝かされる。母子同室の病院でも、出産の翌日からというところが多いというのに、、、。めずのときは、出産後しばらく離れていて顔も覚えてないし産んだという実感がなかったけど、今回は飽きるほどながめられる。すぐにお昼がでてきた。まだいたK’sが食べさせてくれた。かけつけた実家の両親とかぐを囲んでのんびり過ごす。もうちょっとで6時間という頃、トイレにいきたくなる。扉あけてすぐがトイレ。特に問題なし。

産んですぐに赤ちゃんのお世話なんて大変じゃない?と思うかもしれない、、、。産んで6時間たつまえのおむつ替え、、、助産婦さんが替えにきてくれないな、、、と思ったら、考えたら飲まなくちゃおしっこってでないのよね。胎便がでたらとりかえるって感じ。「あかちゃんは3日分のお弁当をもってきてるから、、。おっぱいあげたかっらあげればいいし、あげたくなければあげなくていいし。」という方針。一応完母にしたいので泣いたらあげた。でもまだ満足するほどでない。かといってなにも足さない、、、自然だね。それでもこの頃は泣かせておいたり、とんとんしたり、乳首をくわえさせると寝てくれた。

そして早めの夕食、、、今度は食堂で食べた。まだ産んで7時間だけど、階段はすたすたおりれるし、なにより普通の椅子に座って普通に食事ができたよ。切ってないとこんなに違うのかしら? こちらのお食事は調理師さんができたてを提供してくれるの。おいしいと評判なだけあって、和食中心のおいしい食事。今回はわたしひとりの入院でさびしかったけど、ということはわたしひとりのために食事をつくってもらう、、、まさにおかあさん状態だね。食事が終わるまで話し相手になってくれたりした。

そして夕方、めずが保育園から直接こちらにやってきた。どんな対面になるかみんなどきどき。めずはまずはじぃじとばぁばをみつけて小躍り。そしてかぐのそばにかけよって「あかちゃん」とにこにこ顔。でも、このお部屋には畳1畳半ぐらいのスペースにおもちゃがあるの。なにせ、子連れ出産が可能なところだからね。めずはさっそうと真新しいおもちゃの中へ。めずはそれに夢中で「おいで!(いっしょに遊ぼう)」とは言うもの、抱っこをもとめたり、かぐに乳をあげてもやきもちをやくそぶりはなかった。

しばらくして、みんなひきあげていった。大きな部屋にかぐとふたり。横になったまま報告メールを打ってみたり。

そして診察。な、なんと、、、できるだけ安静にしていたつもりだったけどけっこう動いていたから、どうやらぬったところがほつれてしまっていたようなのだ。助産婦さんが道具をとりにいった。その先に起こることは容易に想像できただけに、、、恐怖が! 予想通り、それは再度縫われることとなった。出産直後でも痛かった、、、ましてや出産から時間があき痛みなど忘れてしまった今、、、局所麻酔のゼリーのみで縫合するのですか!? 「いた〜い!」それは言葉では表現できないくらい痛かった、、、。(大泣)。「たぶん大丈夫だとは思うけど、大丈夫じゃなかったなんていったら困るから念のため、、、」と縫合を続ける助産婦さん。まじで痛くて、「大丈夫だからそのままでいいですぅ〜。」と訴えたかったほど。その痛みに精魂つきはて眠りについた。

続きは新米ママ日記