西穂高〜奥穂高縦走の旅
 ・3日目(奥穂高岳山荘 〜)
 
  山の朝は早い。今日も5時に起きて朝食。食堂からきれいな朝日がのぼるのがみえる。からっと晴れたいい天気。でも昨日の朝の時点での筋肉痛は足だけだったけど、今朝はうぐぐ、肩まで痛い。やっぱり昨日の登山は全身をつかったから、、、。朝のうちはさすがに寒くて着こんで出発。ひたすら下山。昨日のコースを思えば今日は楽勝!とスタートしたのだが、大きな岩まじりのがれ場ながらすべるすべる。筋肉痛もありそれに対してふんばれず、昨日とはうってかわってへっぴりごし。写真の真中辺にみえるのが涸沢と涸沢ヒュッテ。


 


  涸沢にて休憩。後ろにみえるのが涸沢岳。 
  この辺までくると、途中岩場の中にお花畑が現れる。途中これから頂上をめざすたくさんの登山家達とすれ違う。山ではみんなすれ違う時挨拶をするのがお約束。   
  下りのわたしは楽々だけど、逆から登って来る人たちは結構きついらしくみんなつらそうな顔をして登って来る。 





 
  ここ涸沢カールにはところどころ雪が残っている。もちろん純白の!とはいかないけれど、、、。涸沢ヒュッテまではノーマルルートの他にミニパノラマコースがあり時間的には変らないのでもちろんパノラマコース。雪の上は突然くずれることがありちょっと危険なので実はどきどき。





 
  ここは360度すべて山。まさに大パノラマ。一度はみんなにみてもらいたいすばらしい景色がひろがっている。前回登った槍ヶ岳頂上もちらっとおがめた。 
  涸沢ヒュッテ到着後なだらかな道を横尾経由でくだっていくルートがあるのだけど、ここでもどうせなら、、、と山を一気にくだるパノラマコースを選択。






  一応このパノラマコース、楽そうなその名前と違い「初心者不可」との看板あり。でも地図上では昨日ほどじゃないでしょ、、とスタート。ところがさすが初心者不可だけのことはある、、、。結構ロープや鎖場がある。しかも結構それがゆるゆるで役に立ってない。足場が斜めでおいおいって感じ。すべったらひたすら下まで落ちて命を失ってしまうというコースではないんだけど、あちこちに人が足を滑らせた後が、、。
このコースもメジャーじゃないのかすれ違う人はほとんどいない。





 
  ふー、「屏風のコル」に到着。ずっと山をつっきって反対側にでた。下に見えるのがめざすは梓川。あとはここをひたすら下るのみ、、だけどここからが予想以上に長かった、、、。
  花があちこちに咲いていたのだけれど、、、なにに反応したのかわたしにアレルギー反応が、くしゃみが!つ、つらいぞ!

 


  はー、ほんとにこの下りは長かった、、、川がみえどもみえども近づかず。しかも決して惰性では進めない道、、、。だいぶ時間を超過した。写真の新村橋付近になるとようやく道がなだらかに、、、。その時初めて気がついた。普段の歩きって無意識になにも考えず歩いてる、、、すばらしい。さっきまでは一歩一歩次はあそこの岩に左足、次は右足をあっちにってずーっと考えながら歩いてた。平らな道は惰性で歩ける。





  これは新村橋からみた梓川。 
  
写真で伝わるかな?ほんと澄んでるんですよ水が! もちろん川底の石はみえるんだけど、空の青さが映ってうっすら水色なんです。人間の手がはいってない大自然そのままです。








  新村橋を過ぎたらかってしったる道。徳沢〜明神〜上高地。ここは3度の槍ヶ岳チャレンジですでに3往復の経験ありです。あ〜、おぼえてるよ!の道が続く。うち、2度は雨に負け悲しく戻った思い出の道。結局今回はカッパをつかう機会もなくほんとよかった。この辺までくるとわたしとは違って身ぎれいな格好した観光客が散策してる。う〜む、対照的だ。
  今回わかったのは、わたしのペースは登りは並、平地は早め、下りは遅め。今度の登山計画に利用しよう。
  今日は6時に出発して、6時間ちょっとの行程で14時15分上高地の河童橋に到着。無事下山届けをだし終了!
  帰りは車を止めてある「新穂高温泉」までバスで帰ったんだけど、ちょうど観光バスの帰り便の時間とブッキング。上高地直前は車線が一本で上下線交代で通過可になるので大渋滞。っていうか、のるべきバスが停留所にたどりつけず大行列に並んだのでした。
  帰りは温泉秘湯「神の湯」で疲れを癒してから帰ったのでありました。